30歳を過ぎると新しい音楽を探すことが少なくなるというのは、実際に研究で示されています。フランス発のストリーミング・サービス「ディーザー」がイギリスのリスナー1000人を対象に行った調査によると、平均して30歳6ヶ月で「音楽的無気力」が始まり、新しい音楽を探すことが減少するとされています。
この現象は、20代の終わりから徐々に始まり、多くの人が30歳になるまでに新しい音楽を探すことを止めてしまうと言われています。新しい音楽を購入しなくなる理由としては、子供ができたことや、新しい音楽の量に圧倒されることなどが挙げられています。
また、別の研究では、音楽の好みは10代前半に形成され始め、20歳ごろに固まるとされています。33歳になると新しい音楽を聴くことはほとんどなくなり、それ以降に耳にする新しい音楽はすべて同じように聞こえてしまう可能性があると言われています。
しかし、これは一般的な傾向であり、個人差は大きいです。例えば、スコットランドの音楽ファンは40歳7ヶ月まで新しい音楽を探すことを続けているというデータもあります。また、新しい音楽を探す積極性は、文化や地域によっても異なると考えられます。
このように、年齢とともに新しい音楽を探すことが減少するという現象は存在しますが、それは多くの要因によって影響を受ける複雑なものです。音楽は個人の経験や環境、生活の変化と密接に関連しており、一概に年齢だけで決まるものではありません。
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